〈コラム〉新型コロナウイルス感染規制に対応した飲食店のアイデア

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Nagano Morita a Division of Prager Metis 日下武「ビジネスのツボ」 第108回

新型コロナウイルスの影響が続いておりますが、ワクチン接種もはじまり、少し希望の灯りが見えてきたかもしれません。ただ、飲食ビジネスなど接客業は通常のビジネスの環境になるまでにはまだ少し時間が掛かりそうです。外食規制に適応しながら、どんどん新しいアイデアを導入してキャッシュフローを維持すること必要になっています。今回は外食規制に対応しながら売上を少しでも保つためにレストランがしているアイデアを少し紹介しようと思います。

現在、屋内営業は制限されていますが、屋外は許可されている州が多いと思います。去年10月に屋外営業の防寒対策について創造的なアイデアを募集したイベントがシカゴ市で開催されました。結果、コージーキャビン、ブロックパーティー、ヒーティッド・テーブルという三つの優秀アイデアが賞を取りました。

コージーキャビン、ブロックパーティーは簡単な作りのお洒落な小部屋を屋外に設置して、各テーブルを隔離するというアイデアです。私が住んでいるニュージャージーのレストランでは、透明なテントのようなものを使い、路上に小部屋を設置しているお店がありますが、いつもお客さんが入っています。ペットも大丈夫なようで、ペットを飼っている家庭には外食するには都合が良い環境かもしれません。

ヒーティッド・テーブルは、日本のこたつをヒントにしたもので屋外でも暖を取れるというアイデアです。ニューヨークでもアウトドアこたつを採用しているレストランを聞いたことがあります。

このように特に大きな工事をせずに屋外のテーブルを確保できる方法があると少量のコストで売上が伸ばせるかもしれません。

ラーメンや焼き肉など熱いうちに食べたほうが良いメニューはミールキットを開始するレストランも増えてきているようです。日本では「お家で一人焼肉」というキットを焼肉チェーンが販売をしており、好調のようです。内容はプロが選んだ厳選牛の盛り合わせで、カルビ、牛タン、ロースなどいろいろな種類のお肉と秘伝のタレや薬味も少しずつ多種にわたり入っているようで、お店の気分が楽しめそうです。いろいろな味を食べたい欲張りな私には魅力的なサービスです。この焼肉キットが普通のミールキットと違うところはコンパクトな専用ロースターもセット販売していて電源があれば一人焼肉が楽しめるようです。

何はともあれ、早く新型コロナウイルスが収束することを願います。

(次回は3月第2週号掲載)

〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) Prager Metis CPAs Boston/NJ マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を生かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーマで、幅広く顧客を持つ。

ウェブpragermetis.jp Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ

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