〈コラム〉導院整体センター、鈴木規正「心身整体道場」第7回

0

「痛み」は神の恵みか?
整体師が見る、「墓参りでする魂の浄化」

7月21日、高峰譲吉博士の命日墓参りツアー(JAAライオンズクラブ主催)に参加し、大いに考えさせられるところがありました。魂の浄化を目的とした墓参りの意義を考えます。
墓参りに参加した人たちの真意は分かりませんが、誰の人生も問題や苦悩が付きものであることは明らかです。ましてや米国という土地柄〔異文化〕に暮らす我々にはなおさらです。なぜなのか?
問題:我々は「殻」を身に付けています。例えば自分の「殻」には、両親「家族の殻」、育った「地域の殻」、さらに「日本人という殻」が積み重ねられています。この殻の中に長年の「毒素=怠惰な自分」が老廃物として隠されていて、これが自分の成長を阻害しています。問題は他人の悪い所は分かるが、自分の殻の内(悪いもの)は見えない。それゆえ、いつも自分が正しいと思い込んでしまうのです。従って、周囲の人たちと行き違いや問題が生じ、自分以外の人たちのせいにして悩み人生がうまく廻らない時、また『身体の痛み』が現れるのです。心身が『腰痛・首肩痛・不定愁訴』にさらされる時なのです。我慢して数年間も慢性痛を抱え続ける人もいます。いずれにしても、体内の悪いものが「身体の痛み(問題)」として表面化することは大変に有難いことなのです。表面化するから「自分自身がそれを認識でき、解決法が考えられる」のです。墓参りや整体はその解決法でもあります。
解決法(1):『心の毒素』を出し、自分の人生をモデルチェンジすること。すると必ずスランプを抜け出すための知恵やパワーをもらえます。偉業を残し尊敬するた先人たち〔墓地〕の前に行き、素直に自分自身をさらけ出して「悩み痛み」を話し、「助けを求める」ことです。特に高峰譲吉博士や野口英世博士は米国という異文化で七転八倒しながらもご自身を築かれ、やがて米国社会や世界に貢献された偉人です。先人たちの「生き方・行動・業績」を素直に学び、感謝しつつ「心の知恵・エナジー」を授かることです。
解決法(2):『身体の毒素』を出し、体質を変え「新しい殻」をつくること。原理「心=身体」に則し心のズレ(人生の歪み)を正す。さらに導院整体により骨盤のズレを無くして身体バランスを復元し、新陳代謝を促進します。すると体内毒素「老廃物等」が排出、浄化され「良い体質」に変わります。ここは骨盤の歪みを調整して自己修復する場なのです。施術の過程で多少「痛みや脱力感」が出ますが、これは身体の体質を変え、病気を予防する有難い「痛み」なのです。
【実際の例】
Dさん(35歳男性、フロリダ在住)数年前の交通事故以来、いろいろな病院に通院したが治らず。右半身が硬直、いつも突っ張って痺れがある。心が晴れず仕事や遊びに集中できない。診察すると重症な骨盤転位あり。身体が「くの字」に折れ曲がり、右肩も前方捻転が見られた。二度の施術ですっかり回復。何よりも人生に張りが出てきた。
Eさん(50代の日本人女性、会社員):数年来の無理がたたり首や腰をはじめ体中が痛む症状で多くの病院に通院。最近は身体の節々が痛むため好きなヨガもできない。3回の施術で大きな変化が見られた。顔に艶が出て若返り、背も3センチも伸びて姿勢も良くなった。その後は健康に感謝している。
(次回は9月1日掲載)

Nori at NYGoCenter.〈プロフィル〉鈴木規正(すずき のりまさ) 指圧・整体師。「導院整体センター」院長。日本指圧医会/桜医会会員。米国で17年以上にわたって整体指圧を行い、慢性痛(腰痛、肩凝り、膝足痛)などの治療にあたり、また整体治療を通して心身の健康回復をサポートする。自身が開講する指圧教室では450人以上の生徒を育成。

過去の一覧

Share.