〈コラム〉2月はアフリカ衣装でお出掛け

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Harlem_columnトミー富田「ハーレム浅草下町考」Vol. 42

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アフリカでは縫製は代々男性の仕事。サイズはその場ですぐに直してくれる

毎年2月はブラック・ヒストリー・マンス(黒人史月間)。
アメリカの、特にアフリカ系アメリカ人が多く住むエリアでは、様々なイベントが開催されています。
黒人と言っても、そのバックグラウンド(祖先の歴史)はカリブ経由、南米経由、など様々、この黒人史月間では、奴隷としてアメリカに渡来したアフリカの人々の子孫を指すのが一般的のようです。
ということで「アフリカのテイストを入れた格好で来てください」というイベントも多々あり、私も毎年この時期は頭を悩まされながら、それが楽しくもあります。
今回は、私が駆使する3つのパターンをご紹介しましょう。まず、全身アフリカ衣装で行く、と決めたら、ハーレムでアフリカ人が経営している洋品店に直行します。スタイルは大きく分けて2種類で、胸元に金糸の華やかな刺繍があるものと、ケンテ柄(オレンジ、緑、黒ベースが代表的)の布でできた服。女性の場合、身体にフィットしたセクシー系と、ウエストマークの無いゆったり系があります。80ドル前後で既製品のドレスを購入するもよし、布を選びデザインを相談してオーダーしても1週間くらいで出来上がります。

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子安貝、アフリカンアメリカンカラー(黒×緑×赤)、レザーものなど様々

アフリカテイストを少し入れる時には、ケンテ柄の布を首からスカーフのように長く垂らしたり、頭に巻きつけます。女性の場合、この巻き方がまた実に芸術的なんです。
最もシンプルにアフリカンテイストを出すなら、アフリカのアクセサリーを使います。イヤリング、チョーカー、ブレスレット、など1点が10ドル前後で色々揃い、これだけでも意外とバッチリです。
大切なのは、そのイベントの趣旨や参加メンバーの顔ぶれもよく考えて、リスペクトの気持ちを持って準備することだと思っています。
さあ、今週末私は黒のスーツに、ケンテ柄の蝶ネクタイとポケットチーフで出掛けます。(アフリカのお店については弊社ハーレムウォーキングツアーでもご案内しています)(次回は4月第3週号掲載)

 

 

〈筆者プロフィル〉トミー富田(トミーとみた) 東京浅草生まれ。ニューヨーク・ハーレム在住23年の音楽プロデューサー。1994年にアジア人初の「Dr. マーティン・ルーサー・キングJr. アワード」を受賞。ハーレム商工会議所会員。アポロ劇場ボードメンバー。20年以上続けている大人気の「トミー富田のハーレムツアー」は、日本からのファン、リピーターが多いことでも有名。■トミー富田のハーレムツアー 電話:646・410・0786 ウェブ:tommytomita.com

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