〈コラム〉金環日食

0

yukine_column

ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第26回目

撮れましたよ、金環日食

撮れましたよ、金環日食

東京四谷駅で、金環日食を見上げる人々

東京四谷駅で、金環日食を見上げる人々

今年もあっという間に6月、月日が経つのは本当に早いものですが、NYの皆さまいかがお過ごしですか?
月日と言いますと、そうです、日本では5月21日(月)に、25年振りという金環日食が見られました。月と太陽が重なって金色の環ができる、というあれですね。今回のように日本の広範囲で見ることができるのは平安時代以来だそうで、そりゃもう日本中大盛り上がりでした。東京でも見られるというので、前日、この天体ショーを見るための眼鏡を近所の大手スーパーに買いに行きました。何しろ、太陽を直接見ちゃだめ、とか、サングラスや黒い下敷き、ガラスを黒く塗ったものなど、金環日食を見るため用に作られた眼鏡以外で見ると、目に支障が起きる場合があるので絶対にやめておくようにと、テレビ、新聞などでしつこく言っていたので買いに行くことにしたのです。ところが甘かった。スーパーのメガネ屋さん、おもちゃ屋さん、雑貨屋さん、本屋さんなど、それらしきものが売っていそうな所で尋ねても、どこもかしこももう売り切れ。世間のみなさんの用意万端さに今更ながら感心し、ひとりお茶して家に帰りました。
しかし、なんとしてもこの天体ショーを見てみたい私は次の日、UVケアーのほどこしてあるサンバイザーやサングラスを数点バックパックに入れ、月?金は朝7時10分に家を出ればいいのに、それでは金環日食が見られるという7時34分は電車の中になってしまうので、いつもより早く出て、四谷駅に7時10分に到着。
したらばあなた、金環日食を見ようと、ちゃんとそれ用の眼鏡を用意した人々がもうわんさか空を見上げているではありませんか。私も負けじとサンバイザーとUVサングラスを重ねて、見上げます。
しかし、残念ながらちょっと雲が多いお天気。あちゃあ、こりゃ見られないかなと思っていたら、時刻が7時34分になった途端、雲がすーっと流れ、そこから太陽が現れたではありませんか。そしてなんと、光輝く金色の環が、はっきり見えたではありませんか。私、ばっちり写真も撮れました。
次は18年後ですって。
それまでにちゃんと眼鏡、買っておこっと。
(次回は7月7日号掲載)

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

過去一覧

Share.