三谷幸喜/香取慎吾/小西康陽

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(三谷)今回は香取さんに何をやらせたら面白いかというところから始まりました
(香取)音楽にのせて言葉を表現できるのは僕にピッタリな役柄
(小西)音楽や笑いには世界に共通した何かが絶対にある

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演出・脚本・作詞は三谷幸喜さん、作曲・音楽監督は小西康陽さん、そして主演は香取慎吾さん。日本が誇る3大エンターテイナーがミュージカルの本場、ニューヨークに上陸。オフ・ブロードウェイで世界初演、日本の演劇界で初の試みとなったミュージカル「TALK LIKE SINGING」が幕を開けた。リハーサルに、記者会見に分刻みのスケジュールで多忙の中、独占インタビューを決行した。(聞き手・高橋克明)

 

オフ・ブロードウェイで日本のオリジナルミュージカルが初の世界公演!!

タイムズスクエアの圧倒的な景色をバックに舞台監督の三谷幸喜さん、音楽監督の小西康弘さん、そして主演の香取慎吾さんの順でマイクが回る。マイクを渡される前に窓の外の景色を眺め、三谷さん、香取さん、「すごい景色ですね」「スゴーイ!!」とため息をつく。

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三谷 え〜、僕はコメディー作家ですので、今までずっとコメディーを書いてきました。日本人はたくさん笑わせてきたと思っているので、次は世界の人を笑わせたいなと思っています。まずはブロードウェイで自分の作品を上演しニューヨークの人たちを笑わせて、泣かせたいなと思いました。そのためにはやっぱりミュージカルだなと、直感的に思いました。この作品は日本語と英語が半分ずつのセリフとして出てきます。でも日本語のシーンも字幕は一切ありません。字幕がなくてもニューヨークの皆さんにも必ず楽しんで笑ってもらえる作品になっていると思います。…お楽しみに。

小西 僕にとっては国内、国外通して初めてのミュージカル作品です。最初に、三谷幸喜さんの作品であること、香取慎吾さん主演であること、そしてニューヨークで舞台をやるということ。三谷さん、香取さん、ニューヨーク。この三つを頭に浮かべて音楽を考えました。どこら辺がニューヨークなのかは、ぜひ聴いてみて判断してください。

香取 えっと、今まで三谷さんにお仕事を誘っていただき、断った事は一度もありません。そして今まで小西さんにはいっぱい曲を作っていただき、すごく楽しいお仕事を一緒にさせてもらってきました。このお2人がそろって僕が断る理由はどこもなく、しかも2人の真ん中にこうしていられる事が本当に光栄です。そしてホントに僕はニューヨークが大好きで何度も来ている街なので、そこでやれるということでこの上ない幸せで、もう、すごい気合が入っています。気合が入りすぎて、ちょっと疲れてきたのか、歯が痛くなって今日の朝、歯医者さんに行ってきて歯を1本抜いてきました。…左の下です。…一番奥から2番目です(場内笑)。この作品が成功してたくさんの人が見に来てくれるのなら、歯の1本や2本、何てことありません!(場内爆笑) このミュージカルを成功させて、そして日本にいる僕の主治医に歯の代わりを入れてもらいます! …I LOVE NEW YORK!!!(場内大歓声)

時差の方は、皆さんもう大丈夫でしょうか。

三谷 来てからもう、1週間くらいたっていますので問題ないです。

香取 まったく大丈夫です!

いよいよオープニングが迫ってきましたが、今のお気持ちはいかがでしょう。

三谷 いつもそうですけど、僕は舞台というのは幕が開くまでにすべてのことを、今回は2カ月かけてやって、その成果を皆さんに見てもらうだけということだと思っていますので、実は不安もないし、「今はやる事は全部やった」「早く見せたいな」という思いが強いですね。

香取 早く本番をやりたいなという感じですね。日本から稽古(けいこ)を積み重ねてきて、昨日やっと頭から最後まで通し(稽古)ができて、着実に前に進むことができている実感が出てきたので。今のゴールはとりあえず、初日。早くお客さんに見てもらいたいなと思ってます。

小西 僕は今までロックバンドのミュージシャンとしてニューヨークに来て、ロックンロールで遊び回ってたんですけど(笑)、今回のチームはすごくストイックで全然遊びに行かないので早く幕が開いて、みんなリラックスできればいいかなと思います。

三谷さんにお聞きしたいのですが、演出する立場として、日米間では笑いのつぼというか、笑いの質が違うと思うのですが、いかがでしょうか。

三谷 コメディーに関して言えば、本当に面白いセリフで、本当に面白いシチュエーションで、本当に上手な役者さんがきちんと演じる事ができればまったく問題ないと思っています。僕の映画が海外で字幕入りで上映した時に、その現場に何度もいましたが、そこで知ったのは笑いに関しては国境はないということですね。日本語であろうと英語であろうと面白ければ(世界中)どこででも面白いし、同じところでお客さんは笑います。自分の体験としても、全編英語のコメディーを見に行ったとしても言葉が分かんないけど、俳優さん(の演技)が面白ければ、みんなと一緒に笑えるんですよね。それって気持ちだなって思いますから、全然、日米間の差は感じないです。だから何の不安もありません。

香取さんは演じる立場として、英語と日本語と両方使って演じるわけですが。

香取 やっぱり英語の発音は難しかったです。日本語の発音にはない音がたくさんあって、すごく大変な2カ月でした。今までの人生の中で英語を勉強する時間は何度かあったんですけど「英語、ベンキョーしよー」とか、軽いノリだけじゃクリアできないなあって(笑)。だって、僕らにはないクチの動きとかあるんですよ。それすら知らなかった。たまに先生にうまくいってますよ?って、ほめられる時は、疲れて疲れてしょうがない動きをクチがしてる時なんですよ。

あ〜、なるほど。

香取 でも発音も大切だと思うんですけど気持ちが伝われば、伝わるところはあるのかなあと思ってもいます。

はい。

香取 ただ三谷さんもそういうふうに(言語は関係ないと)思っているのなら全部、日本語でいいんじゃないかなって、今ちょっと初めて思いました。

三谷 ……そこまでは、ちょっとみんなを信頼できなかった。

香取 ……はい、じゃあ日本語と英語で頑張ります。

(笑)。音楽監督として小西さんは日米間の違いをどうとらえられているでしょうか。

小西 こっちのオーディエンスってウケたときにすごく態度で示すでしょう。それがものすごく大きくて、気持ちがいいので香取さんはじめ、パフォーマーの方は肌で実感するんじゃないかなとは思いますね。

ニューヨーク、オフ・ブロードウェイで演じる事についてはいかがでしょうか。

香取 いまだに信じられません。仕事で海外にちょこっと行く事はあっても、日本を丸まる約1カ月離れる事自体初めてで、しかもこのニューヨークでミュージカルができるっていうのは信じられなさ過ぎてホントなのかどうか、自分は今、何してるんだろうって感じです。

ただ今回は普通に話すことができない、言葉がすべて音楽になってしまうという、今まで演じられてきた中でも非常に難しい役柄だったのではないでしょうか。

香取 でも、僕自身も近いところがあって、うまくお話するのはなかなか苦手で、今までも音楽とともに生活してきたし、歌がすごく好きなのでSMAPというグループが好きだし、音楽にのせて自分の言葉を表現できるっていう今回の役柄っていうのはすごい自分にピッタリだと喜んでるんですね。だから、なんだろ、気持ちいいので、その難しいところより、やっとやりたい事ができるって感じの方が強いです。

その香取さんを主演に選ばれた理由は、なんでしょうか。

三谷 今回はとにかく香取さんと舞台をやりたいというところから始まりました。すべては香取慎吾に何をやらせたいか、何をやらせたら面白いかっていうところからの発想だったんですね。僕は香取慎吾という役者が大好きです。だからこそ彼が本当に困ってどうしていいか分からないくらい、切羽詰った状況まで追い込んでみたかった。普通に東京で香取さん主演でお芝居をしたとしてもきっと香取さんは困らない。普通にやり遂げてしまうと思ったんです。だから僕はこの作品をミュージカルにし、英語のセリフを与えました。その結果、彼は今大変苦労して歯まで抜けてしまいました。……僕は今、とてもハッピーです。

(笑)。そこまで三谷さんがほれ込んだ「俳優・香取慎吾」の魅力は何なのでしょうか。

三谷 僕は香取さんよりもセリフをうまく言える技術を持っている俳優さんをたくさん知っています。でも香取さんは技術ではなく、いつも気持ちで芝居をしてくれるんですね。香取さんとモノをつくる時にいつも思わされるのは、演技というのは決してテクニックではないという事です。彼は日本語であろうと英語であろうとお客さんに気持ちをきちっと伝える事ができる俳優さんだと、僕は思っています。…だから次はフランス語で芝居をやりたいなと思います。

香取 ……フレンチの後は中国語で。

三谷 ……もちろん。

香取 ……そうですね、…。

(笑)。観客にここを見てほしい、感じてほしい、というところはありますか。

三谷 言葉がすべて歌になっちゃうっていうシチュエーションなので、必然的に全編、歌ってるんですよね。セリフで長セリフってのはあるけれども、こんなにミュージカルナンバーが多いミュージカルって、そうはない。とりあえず(隣の香取さんを指して)ずーっと歌ってますから、ほぼ2時間。だからミュージカルとしてはすごく異質っていうか、なんか新しいものになったって気がするんですよ。小西さんの曲も、今までミュージカルに親しんできた人間からするとちょっと違和感のある曲ではあるんです。ただ、すごく耳に残るいい曲をたくさん作ってくださって、いいミュージカルの条件ってやっぱり曲が(心に)残る事だから、そういう意味ではとてもいいミュージカルになったと思うんですよね。プラス今までのミュージカルじゃない部分もありますので、それをこのミュージカルの本場で見てもらうってことがいいというか、こんな作り方もあるんだよ、こんなミュージカルもあるんだよっていうところを見に来てほしいです。

小西さんはピチカート・ファイヴ時代にすでに全米ではライブも成功されています。全米デビューの先輩としてお2人にアドバイスはありますか。

小西 (恐縮して)ありません! そんなものはないです(笑)。ただ、いい音楽や楽しいものを見るのにあんまり人種間のギャップなんてないのだと僕は思っています。先ほど三谷さんがおっしゃってたように、音楽や笑いには(世界に)共通した何かが絶対あるんだと思うんですよね。そして香取さんはそういうものを先天的に分かってる人だと思います。

三谷さんのこれまでの作品の中でニューヨークが舞台になったものもいくつかあります。三谷さんにとってニューヨークは特別な街なんじゃないかなと勝手に想像していたのですが。

三谷 僕はニューヨークが好きで、毎年必ず2回来ています。

香取 嘘(うそ)ですよ。絶対、嘘ついてる。

(笑)。あの、本当のことだけで…。

三谷 毎年、大みそかはタイムズスクエアで新年を迎えています。…スイマセン、嘘です。12年前に1回だけ来たことがあります。ただ。僕の中ではやっぱり、このブロードウェイからたくさんのミュージカルが生まれて世界に発信されているという意味では僕にとってあこがれの街ではありました。ただ、ちょっと飛行機が苦手なので12年に1回のペースになっています。ブロードウェイが東京にあったら毎日通っているだろうと思います。…そんな街です。

今回の「TALK 〜」、ニューヨークでの前評判は高く、チケットが取れないという声も聞こえてきてます。

三谷 …僕に言ってくれれば。でもさっき下のチケット売り場に行って(TKTS)、あそこでチケットが売ってるっていうのがすごく不思議な感じがしますよね。

香取 不思議ですね。実際にお客さんが入った状況も一度も見てないので、誰が見に来るのかなぁと、アメリカの方がくるのか日本人がばあっと集まってくれるのか想像つかないです。

どんな方に見に来てもらいたいですか。

香取 いろんな国の人に来てほしいです。ニューヨークにいる方たち、皆さんに見てほしいです。

SMAPの他のメンバーにも見てもらいたいという気持ちは…。

香取 あります、もちろん!

特に誰でしょう。

香取 特にですか? そこで1人は言いづらいんですけど、うーん、誰って言っといたら正解なのかな。うーん…ま、一番ラクなところで…草なぎ(剛)。

ありがとうございます(笑)。三谷さんはいかがでしょう。

三谷 僕と香取さんと小西さんを知らない人に来てほしいなと思います。そういう人たちがどう感じるだろうとかすごく興味があるので。

香取さんは今回の滞在中、もうどちらかに行かれましたか。

香取 行くはずだったんですが、歯が(1本)なくなりましたので、そんな余裕がホントなくなりましたね。

歯は急に痛くなったんですか。

香取 はい。三谷さんへのストレスというか。

来られた際はいつもどこに行かれるのでしょう。

香取 ブロードウェイ(で演劇などを)見て、お買い物して…その辺いつも歩いてます。その辺歩くのが一番好きなんです。旅行好きでいろんな国に行きますけど、その中でも一番好きなのがここです。(と言って窓の外、タイムズスクエアを指差す)

なぜでしょう。

香取 ここってすっごい速度で動いてるんですよ。やっぱり世界の中心なんだなって感じがして。この忙しい中に、お仕事じゃなく立ち止まっていられる時がいいんだと思います。きっとSMAP(の活動のペース)が速いんだと思います。ここにいる時は自分の中で一番ゆったりできる場所です。

そんな特別な場所で、今日、記者会見がありました。勇気をもらったという感じでしょうか。

香取 僕のゆったりできる場所を荒らされた感じです(笑)。今はがっつり仕事してますって感じなので。

三谷さんのニューヨークの印象はいかがでしょうか。

三谷 やっぱりニューヨークは歩くのと電車に乗るのにいい街だなって思いました。歩いていると(街の)いろんな顔が次から次へと見えてくる、すてきな街だなって思いました。

最後に読者にメッセージを皆さまからいただけますでしょうか。

三谷 今回の「TAIL LIKE SINGING」を少しでも多くの方に見てもらいたいなって思いがあります。世界中の人を笑わせたいという気持ちがあるので、香取さんとなら世界中どこに行っても、地球の外にいてもうまくやれるんじゃないかなという気がしています。だから可能であればSMAPが許すのであればロングランをしたいなと思っています。

小西 90年代、ピチカート・ファイヴをやってたころに、この街にはすごくお世話になったんですよ。本当にありがとうと言いたいし、こうやって全く新しいもので帰ってこられてすごくうれしいし、ぜひ1人でも多くの人に見てもらいたいです。

香取 ついにここまで来れたかという気持ちでいっぱいです。初日を迎えてどれだけの人に見てもらえるか、どれだけの人に気に入ってもらえるか、全力を尽くしたいと思います。あとは、日本からニューヨークに来て頑張っている皆さん、SMAPはニューヨークに来ると心細いものなので、街で見かけたら一言でも声を掛けてくれるとうれしいです。

そんなこと言うと、ホントに声掛けてきちゃうと思いますよ。

香取 大丈夫です、大丈夫です。もうすでに何人か「見にいくんです」って声掛けてくれた方とかいて。

三谷 結構、普通に歩いてますもんね。

香取 (笑)。一緒に来ているスタッフの皆さんから僕が普通に歩いてる姿が面白いって。「あはははSMAP、普通に歩いてるよ」って。皆さんは後ろの方で笑ってないで、トントンって肩を叩いて「慎吾君ですか」って言ってください。すごくホッとするんで。(笑)

◎インタビューを終えて

もし、誰か1人、日本人で会いたい人に会えるとするならば、僕は迷わず「三谷幸喜」と答えてきました。三谷さんはそれくらいのあこがれの人でした。そしてその隣にはオーラの出方が半端じゃない日本を代表するアイドルと、おそらく日本人アーティストとしては全米で最大級の成功を収めたミュージシャンが。後ろには世界の中心タイムズスクエアと、完全に仕事を忘れて舞い上がる条件が整っていました。実際に舞い上がっていました。その舞い上がってる頭の中で印象に残っているのは演出する立場からも、演じる立場からも、音楽を担当する立場からも出た「感動する物に国境は無い」という言葉でした。翌々日のプレビューでは、上演中、僕の隣に座った米国人の女性が手をたたいて笑い、ハンカチを出して泣き、最後にはスタンディング・オベーションをしていました。図らずも3人の言葉を体現している空間に僕はいる事ができました。素晴らしい作品です。ぜひ劇場でご覧になってください。

 

三谷幸喜

三谷幸喜(みたに こうき)

職業:脚本家・演出家
1961年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部演劇科卒業。大学在学中の83年に「東京サンシャインボーイズ」を結成。以後、脚本家として数多くの舞台、映画、テレビドラマを執筆。また、ラジオのパーソナリティーを務める。〈代表作〉舞台:「12人の優しい日本人」「巌流島」「バイ・マイセルフ」「オケピ!」「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」「You Are The Top 今宵の君」ほか。映画:「みんなのいえ」「THE有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」ほか。ドラマ:「振り返れば奴がいる」「王様のレストラン」「竜馬におまかせ」「今夜、宇宙の片隅で」「古畑任三郎」「合い言葉は勇気」「HR」、大河ドラマ「新選組!」ほか。

香取慎吾(かとり しんご)

職業:俳優
1977年生まれ。神奈川県出身。SMAPのメンバーとして活躍するほか、俳優としても活躍。存在感のある演技には定評があり、ドラマ、映画には欠かせない存在。ほかにも、声優や司会などでもマルチな場で活躍。明るいキャラクターが人気を得ている。〈主な出演作品〉ドラマ:「未成年」「ドク」「いちばん大切なひと」「蘇る金狼」「合い言葉は勇気」「慎吾ママドラマスペシャル“おっはー”は世界を救う」「人にやさしく」「新選組!」「西遊記」「HR」「薔薇 のない花屋」「こちら亀有区亀有公園前派出所」ほか。映画:「THE 有頂天ホテル」「座頭市 The Last」ほか。テレビ:「笑っていいとも!」 「SMAP×SMAP」「SmaSTATION!!」ほか。

 

小西康陽

小西康陽(こにし やすはる)

職業:音楽プロデューサー
1985年、ピチカート・ファイヴとしてデビュー。海外のファッション、映画、音楽関係者からも絶大な支持を得てワールドワイドに活動。全世界デビューアルバム「Made in U.S.A.」の売上げは20万枚を突破し、映画「プレタポルテ」「UNZIPPED」「チャーリーズ・エンジェル」でも楽曲が使用され話題となる。作詞、作曲、編曲、プロデューサー、DJ、リミキサーなどの音楽活動以外にも、アート・ディレクター、映画監督など多方面で活躍。ピチカート・ファイヴ解散後も、自らのレーベルを主宰し、数々のアーティストのプロデュースを手掛ける。香取慎吾の「慎吾ママのおはロック」のプロデュースとしても知られている。

 

■作品紹介 オフブロードウェイ・ミュージカル「TALK LIKE SINGING」

言葉を超越してハートに響くミュージカル・コメディー

日本語と英語の二つの言語が絶妙なバランスで配分され、歌う必然性を登場人物に取り込み、そこから連鎖される音楽によって、全く新しいミュージカルの形を構築した。生まれた時から、常に歌い、踊り続けるターロウ(香取慎吾)。彼は普通にしゃべる事ができない。苦しい時も落ち込んだ時も、頭の中のバンドと一緒にハッピーに歌い上げる♪ そんな若者と彼を取り巻く人々のお話。出演者:香取慎吾、堀内敬子、新納慎也、川平慈英、会場:NYU Skirball Center(全860席)、公演日程:11/13(金)〜22(日)

 

〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。

 

(2009年11月14日号掲載)

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