〈コラム〉ケン青木の新・男は外見 第84回

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春夏はブルーが流行の兆し

meeting_18あまりファッション(流行)について口にしない私ですが、この春夏の男性モノにおいてはさまざまな色調のブルーがはやる見込みです(笑)!!! 中でもロイヤルブルー、フレンチブルーと言われる紺、ネイビーではなく、あくまでもブルーのグラデーションの大人気が確実視され、既に街中でも目の覚めるブルーのスーツを着たビジネスマンを見掛けます。お堅い職業の方には心の底からの自信を持って大丈夫です! とは言いにくい(苦笑)気持ちもないわけではありませんが、金曜日ならば、ぜひ思い切って着られていいように思うのです。
こうしたブルー系のスーツの良い点は、無地ならばなおのこと上下バラして、つまり単品のジャケットやパンツとして利用できる点にあります。ご出張時など、スーツのブルーより明るいブルーのギンガムチェックやストライプのシャツを中に着て、ベージュやクリームなど白っぽい色合いの綿スラックスを合わされたならば、とてもさわやかなジャケット・スラックスの組み合わせが出来上がります。その際、靴は普段お仕事ではやや履きづらいかもしれないでいる茶系のスリップオンなどが堂々の出番です。
さて、ちょっと一手間ではあるのですが、既製品のスーツ、特に普及品の場合、ボタンの色をスーツの色調に合わせてあるだけで、あまり上質のボタンが使われていることはまずありません。既製品に付いている上着のボタンをご自身で吟味されたボタンに付け換えるだけでも、立派なカスタマイズなのです!!! 試しにロイヤルブルーのスーツの上着に付いているネイビーのプラスティックのボタンを、茶系の水牛の角のボタンや、ベージュなどの貝ボタンに換えてみましょう。それだけ全く服のイメージが変わる、見違えるはずです。ジャケット単品としての魅力もグッと高まるはず(面倒と思わず、そのようなことも私たちにご遠慮なくお申し付けください)。そうするとベルトや靴の色合いにももう少し気を遣ってみたくなりますよね? そうした積み重ねがご自身独自のスタイルを創られていくヒケツなのです。それではまた。
(次回は5月9日号掲載)

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〈プロフィル〉 ケン青木(けん・あおき) ニューヨークに21年在住。日系アパレルメーカーの米国法人代表取締役を経て、現在、注文服をベースにしたコンサルティングを行っている。日本にも年4回出張。

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