〈コラム〉愛しきNYの友だち

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ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第5回目

NYの我が家のベランダにやって来た珍友の鷹君

NYの我が家のベランダにやって来た珍友の鷹君

NYで夏休みを過ごした我が家の息子と夫が、やっとこさ、日本に帰って来ました。母ちゃんであります私は、ほんの10日ほどのNY滞在でしたが、彼らはかれこれ2カ月ほどNYで過ごしていたのであります。いいなあ、来年は私も絶対長期滞在するんだ、と思うわけでありますが、確か去年もこんなふうに決心したのに、なかなか都合がつかず、トホホ、でありましたっけ。
さて、前回NYでできた宝石のような友だちたちが、ご飯行こうね、ご飯行こうね、って誘ってくれて、涙ちょちょぎれもん、なんて話をいたしましたが、久しぶりにNYの我が家に着き、次の日の朝6時過ぎ、時差ボケもあって、私一人早くに目が覚めてしまい、息子と夫を起こさないように家を出て、近所をぷらぷら散歩しておりました。と、そうそう、近所のコーヒーショップ、いつも朝早くからオープンしていたけど、今もそうかな、と思いつき、行ってみると、おー、やってる、やってる。
「Good morn-ing!」と入って行くと、マスターのトニオが、目をまん丸くして、「Hi! Long Time no see you. Where have you been?」と、満面の笑顔で言ってくれたんで、「Japan !」と言ったら、「Oh, vacation?」だって。帰国したっと言っても、まだ家もあるし、いつ何時またNYに戻ってくるかもわからないので、「Yes!」と答えておきました。
オイオイ、ほんとかよ、と自分で自分に突っ込んでましたが、なんだかトニオの顔を見たら、故郷に帰って来たような、実家がこっちにあるような、日本はちょっと今だけいるような、なんだかそんな感じがしたのには自分でも驚いてしまいました。ま、11年もいたのだから、やっぱりNYは私にとって第二の故郷に違いありませんが、何をさておいても、NYでできた友だちたち、このトニオも含めて、みんなとても大きな愛情で包んでくれて、いつ会っても優しさ満載の笑顔で迎えてくれるのには、心底ホッとしてしまいます。
サラダバーも恋しいけれど、きっと私がNYを大好きなのは、こういう友だちがいっぱいいるからだと改めて思った次第であります。

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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