２０１３年２月１日より、米国への永住を望み、米国大使館を通じて移民ビザ（グリーンカード）を申請する外国人は、米国移民局（ＵＳＣＩＳ）より提示された新しい手数料を支払う必要があります 。
新しい手数料は１６５ドルです。この新しい手数料は、移民ビザ保持者が米国大使館（国務省）でグリーンカードを受け取り、空港において米国への入国を許可された後、移民局職員が移民ビザのパッケージを処理・提出・保持するためのコスト、およびグリーンカードの作成・配信のためのコストに充てがわれます。 米国で行われる処理のコスト回収のために設定されました。従って、申請者は国務省へのビザ申請手数料（申請者１人につき４０５ドル）に加え、移民局へ１６５ドルの移民手数料という、２種類の異なる費用を支払う必要があります。
新手数料の対象者
13年２月１日以降に海外の米国大使館または領事館において移民ビザのパッケージを受けとる者。
支払い期日および方法
申請者は、移民局のウェブサイトを通じてオンラインでこの手数料を支払わなければなりません。手数料は米国大使館よりビザのパッケージを受け取ってから、米国に入国するまでに支払う必要があります。 移民局のウェブサイト上にて質問に答え、①当座預金口座（Checking Account）の情報②デビットカードやクレジットカードの情報―を入力することにより、オンライン上で電子的に手数料を支払うことができます。小切手の支払いは全て米国の銀行により引き落とされる必要があります。
申請者がこの支払いを行うことができない場合は、申請者の代わりに他の人が支払うことが可能です。
手数料を
支払わない場合
必要なＵＳＣＩＳの移民手数料が支払われるまで、申請者はグリーンカードを受け取ることができません。ですが、滞納により、申請者の合法的ステータスに影響が出ることはありません。手数料の支払いが済んでいなくても、グリーンカードパッケージを持って米国に入国する際、空港でパスポートに仮のグリーンカードスタンプが押されます。このスタンプは一般的に１年間有効であり、合法の永住者であることを示すものとなります。ですが、一旦スタンプの有効期限が切れてしまった場合、申請者は合法的な永住者である証拠となるグリーンカードの発行手続きを行う必要があります。その際、実際のグリーンカードを取得するために、移民手数料金を支払う必要があります。
（弁護士：リチャード Ａ. ニューマン）
（次回は３月23日号掲載）
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過去の一覧
（「WEEKLY Biz」2013年2月23日号掲載）
