〈コラム〉捻挫とカイロプラクティック パート3 応急処置の方法を覚えよう

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第81回

Ishitani 捻挫は患部を固定していれば良くなるわけではありません。逆に回復を遅らせることにもなります。当院では問診と触診、整形外科的検査などと、必要な場合はレントゲンを撮り、骨折をしていないかチェックします。骨折がなければ、当院で治療を進めていきます。患部の周囲のバランス(筋肉・関節・神経)を整えることで治るまでの時間を最短にします。
捻挫の応急処置「R・I・C・E」
捻挫を起こしたら初めの応急処置として、まずRICE(ライス)が基本です。患部に氷水か、アイスパックなどを当てて冷やし、動かさないようにすることが最も大切です。
「R・I・C・E」とは、捻挫の応急処置の四つの手順の頭文字を取って並べたものです。
①R…安静(Rest) 直ぐに安静が大原則です。痛めた部分の内出血や腫れを最小限に抑えるためです。治るまでは痛めた部分は極力使わないようにします。傷めた場所に体重をのせたり、ストレスがかかるのを極力控えてください。「たいしたことないから、大丈夫」と、やせ我慢をして競技を続けたり、翌日まだ痛みがあるのにゴルフやウオーキングに出掛けたりすると、靱帯や腱のキズを広げて、確実に状態を悪化させます。
次回は残りの手順I・C・Eの応急処置について説明します。
(次回は8月第2週号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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