〈コラム〉雇用に基づくグリーンカード―PERMの雇用証明

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米国労働省(DOL)は、米国の雇用者が外国人労働者を米国内で恒常的に働くことができるよう雇用することを認めています。このDOLとの一連のプロセスは「PERM」として知られています。DOLとのPERMのプロセスは、グリーンカードを取得するために必要ないくつものステップのうち、最初のものでかつ最も重要なステップです。

雇用者は、その意図している雇用の分野において、職務の機会を得ることができる、働く意志があり、その職務に適切な資格のある米国人労働者が十分に存在しないこと、そして、外国人労働者を雇用することが同様の分野で雇用される米国人労働者の賃金や労働条件に悪影響をおよぼさないことを証明する雇用証明申請を、DOLの労働省雇用及び訓練局(ETA)から取得する必要があります。
労働市場をテストするためPERMの申請をファイルする前に、雇用者は一連のリクルート活動を行うことをPERMのプロセスは求めています。このリクルートのプロセスにおいて、能力のある、適切な資格と働く意志のある米国人(米国市民あるいはグリーンカード保持者)によるその職務への応募が十分になかった場合には、雇用者はDOLにPERMの雇用証明申請を提出することができます。
PERMの規制によると、雇用者は雇用証明の申請を電子的に、文書によって、または直接DOLに提出することができます。電子的にファイルすることがきわめて望ましいと考えられます。ファイルの時点ではサポートするドキュメントは提出する必要はありません。しかしながら、雇用者はファイルする前に、必要なすべてのリクルート活動を行い、それをサポートするすべてのドキュメントを準備しておく必要があります。リクルートに関するドキュメント(新聞広告、ウェブサイトをプリントしたもの、ジョブ・オーダー、ポスティングなど)は、DOLが監査でそのケースをレビューする可能性に備えて、雇用者は5年間保存しておく必要があります。DOLによると、当初は、電子的にファイルされたPERMの雇用証明申請は監査対象にならないかぎり、45〜60日の間に処理されると考えられていました。しかしながら、監査対象ではないケースの現在の処理までの時間は6カ月から8カ月となっています。そのケースが監査対象に選ばれた場合には、雇用者は求められたすべてのドキュメントを30日以内に提出しなければなりません。
次回は、PERMのファイルのステップについてお話しします。
(次回は8月第4週号掲載)

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