〈コラム〉自分を根こそぎ変える生き方を取り入れる

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ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(64)

7月3日会員の集いにて

7月3日会員の集いにて

生き続ける中で、人生はいろいろな事柄に遭遇します。そこに常に摩擦があり、学びであり、それを機にいろいろなことがらが試され成長していきます。貪瞋痴という言葉があります。お釈迦様の言葉として知られています。

本来人の奥には、純粋な不滅の存在があります。そこのクオリティはサットチットアーナンダという境地です。サットとは真理という意味です。チットとは純粋意識という意味です。そしてアーナンダとは喜び、祝福という意味です。これは究極の存在、ブラフマン、神のクオリティであり、そこから分かれたのが人間の本質の魂です。

人はその存在を忘れ、そこから離れて心と体を自分と思い、それを守ろうと、いろいろなものを欲望で集め、とらわれる「貪」で生きていきます。欲しいという欲望とそれが得られないで、怒りである「瞋」(ジン)の姿で生きます。さらに集めた物に依存して執着します。自分がわからない「痴」つまり無知の心で生きていくのです。貪、瞋、痴の苦しみを呼ぶ生き方です。信じる心をなくし、嫌、とらわれの心などで苦しむのです。自分の本来の姿を忘れているのです。それを思い出しそれに出会っていくのが、自己探求であり悟りを目指すことです。そのプロセスで、純粋になり、意識が進化して、祝福を得て幸せを感じていくのです。

ヒマラヤの聖者はこのサットチットアーナンダを求めたのです。究極の悟り、神と一体になり、魂となり、ブラフマンを体験したのです。それは究極の自己に出会い、すべての願いが叶い、喜びの人、最高の人になることができるのです。そのために自分の内側を浄めたのです。ヒマラヤシッダー瞑想をしたのです。ヒマラヤシッダー瞑想は、内側を整理整頓して本質に戻っていき、究極に達していくのです。あなたの生活に瞑想を取り入れることで、あなたは不安で先の見えない、心に翻弄される生き方から、つねに純粋で、愛がわき、知恵がわいて何事も自然に解決して、喜びに満ちる境地を得ていくことができるのです。仏さまが言う貪瞋痴の苦しみの状態から純粋であるサットチットアーナンダになることを目指すのです。真の成長を願うのです。

コロナの時代、さまざまな情報により不安が増し、心が疲弊し、片時も安心できない状態が続いています。今こそこうした自分を根こそぎ変える生き方を取り入れていくことが必須の時代になったのです。この生き方によってこの混乱と不安を乗り越えることができるのです。気付きをもって自分を愛し、大切にして、本当の存在に出会っていくのです。人生はそれを探究するためにあるのです。この最高の幸せを求めていくのです。

(次回は8月14号掲載)
yogmataaikawakeiko

〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。

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